核医学 = 機能画像の中心的な技術

機能画像には様々な技術がありますが、その中で最も古くから確立し普及している技術が放射性同位元素(RI: Radio Isotope)を用いて特定の機能を画像化する方法です。同じ技術を用いて疾患の治療も行うのでこれらを総称して核医学と呼びます。

歴史的に最初に採用された技術はヨウ素甲状腺の機能に応じて人体に取り込まれる性質を利用したものです。ヨウ素同位元素(陽子数が同じで質量数が異なる)のうち放射線を放出するヨウ素131を投与して甲状腺から放出される放射線(ガンマ線)を数えることによりその人の甲状腺の機能を予測することができます。甲状腺の機能はしばしば高くなったり(甲状腺機能亢進症)低くなったり(甲状腺機能低下症)してそれが病気の原因となっているのでその状態を核医学の技術を使って評価することが可能になったと言うわけです。

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